まちを覗(のぞ)けば、なにが見える?

浦安藝大ではこの一年、アーティストたちが市民の皆さんとともに、ワークショップやアートプロジェクトを通じて浦安のまちに向き合い、そこで生まれる出会いや対話を重ねてきました。 その過程から生まれた多彩な表現は、見慣れた風景に新しい視点を与え、人と地域の関わりや広がりを映し出しています。

浦安藝大アートウィークでは、こうした一年間の成果が新浦安駅周辺を舞台に一堂に会します。 作品をのぞきこむと、そこに見えるのはアートそのものだけでなく、制作に関わった人々の関係や、まちが抱える問い、そして言葉にならない想いなど——目には見えない“つながり”です。

この展示で得たまなざしをレンズに、もう一度まちを見渡してみると、いつもの道や建物の中に、これまで気づかなかった関係や想いが浮かび上がってくるかもしれません。 アートというレンズを手に、浦安のまちをのぞきに出かけてみませんか。

会期: 2026年1月16日(金)〜1月25日(日)
※16日(金)17時よりオープニングイベントを開催
時間: 10:00-17:00 (※展示時間は各商業施設の営業時間によって異なります)
場:新浦安駅周辺の4エリア
入場無料


目次 

  1. 会場4エリア・総合案内所・そこで開催中の展示
     -全体MAP・総合案内所
     -アトレ新浦安エリア
     -新浦安駅南口駅前広場エリア
     -MONA新浦安エリア
     -イオンスタイル新浦安エリア
  2. オープニングイベントと申込方法
  3. ワークショップと申込方法
     -申し込みフォームはこちら
     -①1/18 イベント「うらっこでつむぐ絵本づくり発表会~手話でよむ、みんなの物語~」
     -②1/18 WS「3人1組で頭だけを使っておにぎりをにぎってみよう!」
     -③1/20 WS「地ベタリアンスタイルで、音や音楽を全身で聴いてみよう!」
     -④1/24 WS「まちの音を録音し、そのリズムや音色を映像に変換してみよう!」
     -⑤1/24 WS「浦安の質感を色々なものに転写してみよう!」
  4. スタンプラリーについて
  5. アートウィーク後も、特別展を開催!
  6. お問い合わせ

1. 会場4エリア・総合案内所・そこで開催中の展示

-会場MAP・総合案内所

総合案内所:新浦安駅南口階段下(※ガラスブロックで出来たスペース。浦安藝大の旗が目印です)
総合案内所の営業時間:10:00-17:00

-アトレ新浦安エリア

📍1階ガーデンテラス
「Field of Feast」 樫村芙実+蓮溪芳仁+樫村研究室
1月16日(金)-1月25日(日)10:00-21:00
普段は見過ごしている風景を建築的な視点でじっくり観察し、新たな意味を発見していくプロジェクト。制作されたダイニングストラクチャ―を展示します。


「イス to ベンチプロジェクト」
1月16日(金)-1月25日(日)10:00-21:00
イスをつくり、居心地の良い場所へ置いてみるプロジェクト。ひとりで作ったイスは、繋げるとみんなで座れるベンチになるように設計されています。訪れる人々とイスを共有することで、「つながり」が見えてくるかも?


📍館内
「みんなのうみ」
1月16日(金)- 1月25日(日)10:00-21:00
「浦安の未来の海」を想像しながらカラーフィルムを切り取り、海をイメージして貼り合わせて、かつて海だった場所に「想像の海」を出現させるプロジェクトです。2024年度に始動し、現在までに約6,000人の市民が参加しました。

-新浦安駅南口駅前広場エリア

📍階段下(総合案内所と同じ場所です)
「5.5m地下と地上のアンサンブル」 坂本恭隆
1月16日(金)- 1月25日(日) 10:00-17:00
北栄地区の5.5m道路を使い、子どもたちと曲を作りました。色々な道具で道路を叩いたり、地中に響く音や地下用排水路の音が録音された曲を聞いてみて下さい。

📍改札出口付近
「頭おにぎり」 からす
1月16日(金)- 1月25日(日) 会期中常時公開
3人1組で「頭だけを使っておにぎりをにぎる」ワークショップを実施。不自由さや偶然性を前向きにとらえ、子どもが他者との関係や感覚の違いに気づくきっかけになりました。アートウィークでは、ワークショップ中に制作されたおにぎりを模したオブジェを展示します。


📍新浦安駅前ステージ
「みんなのうみ」
1月10日(土)- 1月25日(日) 会期中常時公開
「浦安の未来の海」を想像しながらカラーフィルムを切り取り、海をイメージして貼り合わせて、かつて海だった場所に「想像の海」を出現させるプロジェクトです。2024年度に始動し、現在までに約6,000人の市民が参加しました。新浦安駅前ステージに、約1年ぶりにみんなのうみが現れます。

-MONA新浦安エリア

📍館内
「拡張するファッション演習」西尾美也+林央子
1月16日(金)- 1月25日(日)10:00-17:00
ファッションとコミュニケーションの関係性に着目したプロジェクト。ファッションデザイナーであるキム・ソヒがワークショップで市民と制作した服を展示します。

-イオンスタイル新浦安エリア

📍2階 ペデストリアンデッキ内側
「つながりの器」
1月16日(金)- 1月25日(日) 10:00-17:00
浦安の土を用い、親子や友人と手を重ね合わせ、その形を粘土で写し取り、大切な人とのつながりを形に残すプロジェクトです。本展では「つながりの器」を、浦安のつながりが咲かせた”花”に見立てて展示しています。

「みんなのうみ」
1月11日(日)-1月25日(日)9:00-21:00
「浦安の未来の海」を想像しながらカラーフィルムを切り取り、海をイメージして貼り合わせて、かつて海だった場所に「想像の海」を出現させるプロジェクトです。2024年度に始動し、現在までに約6,000人の市民が参加しました。

📍3階 こどものあそびば横
「うらっこでつむぐ絵本づくり」 上原加菜
1月16日(金)- 1月25日(日)9:00-21:00
特別支援学級の児童が描いた絵をもとに浦安の子どもが物語を考え、絵本を作りました。つくった後は点字を打ち、手話で読み聞かせ。人のつながりや共生を育みます。完成した絵本と、その原画を展示します。


「浦安考現学ー水際から未来へー」 奈木野祥仁
1月16日(金)- 1月25日(日)9:00-21:00
浦安の水辺環境を「観察・行動・表現」の3段階で体験するワークショップを実施。水辺空間の魅力や課題を発見し、河川・海岸の利活用について考えました。水辺でおこなったフロッタージュ作品などを展示します。


「浦安藝大 写真展」
1月16日(金)- 1月25日(日)9:00-21:00
これまでの活動を記録した写真を通して、アートが浦安のまちに生まれる瞬間をたどります。子どもたちの笑顔、地域の人との対話、制作の風景。その一枚一枚が、アートとまち、人と人のつながりを映し出しています。

📍4階
「オトカタライ」 市川友佳子 ※会期中に展示場所が同じフロア内で移動します。
1月16日(金)-1月18日(日) 9:00-21:00 市民プラザWave101
1月19日(月)-1月25日(日) 9:00-21:00 大型ビジョン前
音楽は、誰もが今自分にできるところから参加でき、作品を創る過程を楽しむことができます。それぞれが自由に全身で音の振動を感じ、言葉に頼らない音の対話を体験できるインクルーシブな場をつくりました。ワークショップの様子を映像でお届けします。


2. オープニングイベント「のぞく?つくる?語る?」

オープニングイベントでは、東京藝術大学の日比野学長とアーティストによるオープニングセッション、日比野学長による特別ワークショップ、そして内田市長と日比野学長によるトークイベントを開催します。

日時:2026年1月16日(金)17:00~19:00 (受付 16:30~)
場所:ニューコースト新浦安(浦安市明海4丁目1-1)
参加費:無料
定員:先着100名(要事前申込)※定員に満たない場合は当日の参加可
申込フォーム:https://forms.gle/nR9F2gqubEsWCpnD8
申込締め切り:2026年1月9日(金) (12月1日(月)10:00より募集開始)

イベントスケジュール

17:00〜17:35 【オープニングセッション】 日比野克彦×URAKKO LABアーティスト

今年度の活動を振り返りながら、参加アーティストと浦安藝大ディレクター・日比野克彦氏が、アートで社会課題に向き合う制作プロセスを語ります。そこから導かれる「社会課題への新しい視点」について会場とともに考えます。

17:35〜18:10 【特別ワークショップ】日比野克彦「まちを覗(のぞ)けば、なにが見える?」 

「まちを覗けば、なにが見える?」をテーマに、日比野克彦氏による一日限りの特別ワークショップを開催。参加者は実際に手を動かしながら、浦安のまちの未来について考えます。

 18:10〜19:00 【トークイベント】内田悦嗣(浦安市長) × 日比野克彦(東京藝術大学長)

行政の視点をもつ内田市長と、アートの視点をもつ日比野学長が登壇。異なる立場から社会課題を照らし合わせることで、市民一人ひとりが課題を「自分ごと」として捉えるきっかけを生み出します。


3. ワークショップと申込方法

展示期間中には、アーティストによるワークショップやイベントを開催します。気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください!
※事前申込制
12月1日(月)10:00- 申し込み開始。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。

*①〜⑤のイベント・ワークショップのお申し込みはこちら
https://forms.gle/C5MwBv7cQDnHz6Q6A

①イベント「うらっこでつむぐ絵本づくり発表会~手話でよむ、みんなの物語~」

アーティスト:上原加菜
・日程:1月18日(日) 14:00-15:00
・会場:イオンスタイル新浦安3階 こどものあそびば横
・対象:市内在住・在学・在勤の方、先着20名 ※
特別支援学級のこどもたちが描いた絵をきっかけに、浦安の小学生たちが物語を生み出し、点字を打った特別な絵本が完成しました。その絵本を子どもたち自身が手話で読み聞かせします。
オリジナルストーリーの予想もつかない展開と、子どもたちの個性が爆発した絵から生まれる絵本の世界を、ぜひご覧ください。

②ワークショップ「3人1組で頭だけを使っておにぎりをにぎってみよう!」

アーティスト:からす
・日程:1月18日(日)10:00-12:00
・会場:浦安市民プラザ Wave101 市民練習室
・対象:市内在住・在学・在勤の方、先着20名
3人1組で「頭だけを使っておにぎりをにぎる」ワークショップ。不自由さや偶然性を前向きにとらえ、子どもが他者との関係や感覚の違いに気づくきっかけを作ります。はたしてどんな形のおにぎりができるでしょうか?

③ワークショップ「地ベタリアンスタイルで、音や音楽を全身で聴いてみよう!」

アーティスト:市川友佳子
・日程:1月20日(火) 15:30-16:30
・会場:浦安市民プラザ Wave101 小ホール
・対象:市内在住・在学・在勤の方、先着 名
音楽は、誰もが今自分にできるところから参加でき、作品を創る過程を楽しむことができます。それぞれが自由に全身で音の振動を感じ、言葉に頼らない音の対話を体験できるインクルーシブな場をつくります。地ベタリアンスタイルで、藝大生による音楽会を一緒に楽しみましょう!

④ワークショップ「まちの音を録音し、そのリズムや音色を映像に変換してみよう!」

アーティスト:坂本恭隆
・日程:1月24日(土) 13:00-15:00
・会場:新浦安駅南口階段下 (展示場所) ※その後新浦安駅周辺に移動します。
・対象:市内在住・在学・在勤の小学3年生以上の方、先着10名
新浦安周辺の地面から聞こえる音を1人3つ録音し、その音を色や形の動く映像に変換します。
できあがった映像をVRゴーグルで体験し、自分が録った音に包まれながら模様の世界を歩いてみよう!

⑤ワークショップ「浦安の質感を色々なものに転写してみよう!」

アーティスト:奈木野祥仁
・日程:1月24日(土)10:00-12:00
・会場:浦安市民プラザ Wave101 市民練習室
・対象:市内在住・在学・在勤の方、先着20名
浦安の水辺で集めた“手ざわりの思い出”を、シルクスクリーンで布や紙にうつし取り、自分だけの作品を作るワークショップです。
同じ場所でも人によって感じ方がちがう面白さを楽しみながら、水辺との新しいつながりを見つけていきます。

—————-
※アートウィーク期間前に、イオン新浦安にて「みんなのうみ」ワークショップを開催します。

・ワークショップ「かつては海だったイオンスタイル新浦安の館内に、みんなの想像力で海を出現させよう!」

※12月下旬に申込方法等の詳細を公開予定です。
・日程:1月10日(土)
・会場:イオンスタイル新浦安2階 ペデストリアンデッキ内側
「浦安の未来の海」を想像しながらカラーフィルムを切り取り、海をイメージして貼り合わせて、かつて海だった場所に「想像の海」を出現させるワークショップです。


4. スタンプラリーについて

作品にまつわるオリジナルスタンプを設置。スタンプを集めながら複数会場を巡ってみましょう。すべて集めたら、総合案内所(新浦安駅南口階段下)にいらしてください。なにかすてきなものがもらえるかも?

*総合案内所の営業時間:1月16日(金)-1月25日(日) 10:00~17:00


5. アートウィーク後も、特別展を開催!

樫村研×浦安藝大’23-’25

ある空間を、公共の場としてどのように開いていけるか。ストラクチャー(構造物)を活用し、共感と共創を育む“語らいの場”をつくる実験を繰り返してきました。その過程を、対話を交えながらご紹介します。

1月31日(土)13:30-16:00 研究発表会
2月1日(日)10:00-16:00 制作物展示
会場:浦安市民プラザ Wave101 多目的小ホール

拡張するファッション演習

3年間、日々の装いである“服”を通じて学び合い、新たな出会いを紡ぐプログラムを重ねてきました。今年は、浦安のみなさんと、服の原点である綿を育てる「ののぽと育てる浦安綿花」、古着を素材に、装いの輪郭を問い直す「服づくりワークショップ」を軸に活動してきました。これまでの歩みを展示します。

2月3日(火)~2月8日(日)10:00-17:00 ※水曜休館/最終日は16:00まで
会場:浦安市民プラザ Wave101 多目的小ホール


6. お問い合わせ

浦安藝大事務局
080-7356-1906(10:00-17:00)
※土・日・祝日を除く。ただし、1月16日〜1月25日は土・日・祝も受付

urayasu_art_project@ml.geidai.ac.jp

浦安藝大公式Instagramでも情報発信中!
https://www.instagram.com/urayasugeidai