もし浦安の空に金魚が泳いでいたら? 海辺から始まる、想像と発見のアートワークショップ
「もし浦安の空に金魚が泳いでいたら?」をテーマに、三番瀬環境観察館でアートワークショップを開催しました。
ワークショップの始まりは、自己紹介や身体を動かすアイスブレイクから。参加者同士で名前を呼び合い、空や海をイメージしながら体を動かすことで、「空に金魚が泳ぐ世界」をみんなで想像しました。今日生まれる一匹一匹の金魚が、これからさまざまな場所で生まれる仲間たちとつながり、やがて浦安の空を泳ぐ大きな群れになっていく——そんなイメージを共有しながら、ワークショップがスタートしました。

続いて参加者は、「もし金魚がこの場所を泳いでいたら、どんな痕跡を残していっただろう?」という問いを手がかりに海辺へ。木の幹や岩、人工物の表面に粘土を押し当てて土地の表情を写し取ったり、シーグラスや植物の種、小さな漂着物を見つけたりしながら、普段見慣れた風景をじっくり観察しました。


普段は何気なく通り過ぎてしまう場所も、「金魚の痕跡を探す」という視点を持つことで、新しい発見が生まれます。「この模様がおもしろい」「ここはひんやりしている」「こんな色の石があったんだ」といった小さな気づきを参加者同士で共有しながら、身近な風景との新たな関係が少しずつ育まれていきました。
採集した痕跡を囲んで対話した後は、その場所で感じたことや生まれた物語をもとに、それぞれの「空想きんぎょ」を制作。一匹一匹異なる形や模様をした金魚は、海辺での発見や、その日その場で交わされた会話、参加者一人ひとりの想像力が形になった作品です。


最後は完成した金魚を持って再び海辺へ。海風を受けながら気持ちよさそうに泳ぐ金魚たちは、まるで本当に浦安の空を泳いでいるかのようでした。そして、一匹ずつの金魚を一本のひもにつなぎ合わせ、参加者全員の作品がひとつの群れとなっていく様子を見届けました。

このワークショップでは、作品をつくることだけが目的ではありません。アートをきっかけに、普段見慣れた地域の風景を新しい視点で見つめ直し、人や場所との新たな関係を育むことを大切にしています。身近な場所に問いを立て、想像し、誰かと対話しながら表現する。その積み重ねが、地域をより深く知り、自分たちのまちを新たな視点で考えるきっかけとなることを目指しています。
これからも浦安のさまざまな場所で新しい金魚が生まれ、一匹ずつの物語が重なり合いながら、浦安の空を泳ぐ大きな群れへと育っていきます。


